プライベートレッスンコレクション vol.16

引き続きプライベートレッスンのレポです!この回は花屋の人と華道家の人とオーストラリア人の3人の異色の組み合わせ。

ちなみに今日も海外のフローリストからプライベートレッスンの問い合わせがありましたが、まだまだ日本には観光ビザでの入国はできないようですね。重症化しやすいデルタ株のときは入国制限は意味があったかと思いますが、あまり重症化しない株に対していつまでも入国制限をするのはどうなのかなぁという気もします。あれですね、きっと感染法上の分類が影響しているのでしょうね。分類を引き下げるべきだってやつ。

正直コロナ関連のニュースはもうそれほど熱量を持って追っていないので、今海外ではどのような感染状況でそれに対してどのように各国が対応しているのかなど把握していません。もう私一個人が気にしてあーだこーだ考えてもなるようにしかならないので、ただ粛々と自分ができる感染予防対策をしながら日々過ごすのみです。気にしてもしょうがない。

さて、それではプライベートレッスンのレポに行きましょう!
花屋の人とオーストラリア人の人はもう何回もプライベートレッスンを受けているので、まずは応用編のセンターピースからスタート。

私のデモがこちら。花の静物画にインスピレーションを得たスティルライフ調の一方見のセンターピースです。

どこが応用編かと言うと、写真で撮った時の見え方を意識しながらアウトラインに凹凸のある大きな動きを付けること。言葉で説明すると全然伝わらないですね。。

英語で「タコ足が生えてるイメージ!」って説明してたのを思い出しました。笑 

それでは生徒さんの作品をご紹介。まずこちらが花屋の方。さすが何回も私のプライベートレッスンなどを受けて、自分でも熱心に花をいけているだけあって上手いですねー!

何となくこの回のレッスンで、動きのあるアウトラインの作り方のコツを新たにちょっと掴んでいただけてような気がします。

写真では花と花が繋がっているように見えて、実際はその花と花の間に奥行があるのです。何に置いても、この「奥行」の概念はとっても大事。

 

続いて、オーストラリア人の方の作品がこちら。普段作成するセンターピースとはアウトラインの作り込みや立体感の付け方がガラッと違うのでかなり苦戦しているようでした。

確かタコ足が上手く作れず平面的な塊になりがちだったのかな?試行錯誤しながら最終的にはいい感じに動きと立体感のある作品になりました!

この写真も結構きれいに撮れてますね!やっぱりいい自然光が入るって大事だなぁ。

華道家の方の作品がこちら。

普段のいけ方と異なるので戸惑いながらも楽しくいけてくださっていました!

 

続いてウェディングブーケのレッスン。私のデモブーケがこちら。

こちらもアウトラインに大きな動きを付けつつ凹凸感を意識して束ねています。

まず花屋の方のブーケがこちら。メリハリのあるアウトラインに束ねてくれました。

この、ブーケに横の広がりを持たせるのが感覚が掴めるまで難しい。ブーケを持っている手元を見て欲しいのですが、薬指や小指が完全に開いているのがわかると思います。よく見えないけど、きっと中指も軽く添えるくらい。これは良いブーケの支え方です。私がブーケを束ねるときはこのくらいの緩さ加減でブーケを支えて束ねます。そうしないと花がギュッと詰まってしまうから。

だから私がブーケを持っている写真を見ると、同様に薬指や小指がかなり開いているものが多いです。意識しなくてもブーケを持つときはそのくらいの力加減・構え方になっているわけです。

続いてオーストラリアの方のブーケがこちら。アウトラインや抜け感がとってもいいですね!

 

一番最初に私のレッスンを受けに来たときはまだスパイラルを自信を持って束ねられない状態だった彼女。ここまで上達したのは、本当に花が好きでずっと熱心に練習して来たからだと思います。

そして華道家の人が束ねたブーケがこちら。以前はウェディングメインの花屋で働いていたのでどうしても「ウェディングブーケ=キュッと詰まった丸いブーケ」という刷り込みがあったようで、最初は気づかないうちに丸いブーケになりましたが、「もっとブーケの形は自由でいい!」というアドバイスのあと、ここまで形が変わりました。

動き、メリハリのあるすごくステキなアシンメトリーな形状のブーケになりました!Beforeの写真も撮っておきたかったくらい、大きく変わりました。

凹ませるところ、抜くところがすごく大事なんです。レッスンでもよく言いますが、何かしっくりこなかったら「足して足して」じゃなくて「抜いてみる」こともとっても大事。

何に関しても、柔軟な考えを持つことはとっても大事だと思います。刷り込みに捕らわれないこと。私は刷り込みによって偏った思考になりたくないので、極力刷り込みを避けるようにしています。ただ、それでも知らず知らずのうちに刷り込まれているからこその「刷り込み」。

やっぱり自分が昔働いていた日本の花屋のやり方が「そういうものなんだ」って自分の中にあって、ただその後海外の花屋で働いたり、海外のフローリストと情報交換していると、私が思っていたやり方に拘らなくてもいいんだって気づかされることがよくあります。

だから、そういう潜在的な刷り込みを自覚させてくれる機会にはとても感謝し、よりフラットに物事を見れるように心がけています。

それではまた!

 

 

 

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