10月のアウトドアウェディング装花
@那須ファームヴィレッジ
目次
日時・場所
2020年10月18日
会場:NASU FARM VILLAGE(那須ファームヴィレッジ)
〒324-0401 栃木県大田原市狭原1298-1
https://nasufarmvillage.com/
近年紗栄子さんが経営に携わるようになった、那須にある広大な敷地の牧場。カフェやレストランも併設され乗馬もできるファームです。
カラーパレット・花材
モーブをベースに秋色を取り入れたカラーパレット。華美な感じというよりは秋の野原をイメージした雰囲気にしたかったので、季節感を出せる穂ものや実物をふんだんに取り入れています。葉物も紅葉雪柳や紅葉ヒペリカムなど秋色のものを使用。
市場に出回る時期で注意が必要な紅葉花材。基本的に市場に出回る花材は、普通に外で鑑賞するものより早めに出回り、外で一般的に見られる頃には既に市場ではほぼ姿を消しつつあることが多く、常に季節先取りの傾向です。最近は紅葉系の葉物は8月の下旬にはもう市場に出回っています。一般的にはまだまだ夏真っ盛りですが。
ちなみにこのウェディングではワレモコウの希望が出ていましたが、10月上旬には市場からほぼ姿を消していてかなり入手が困難でした。ススキのような穂物も9月のお月見に向けては市場に多く出荷されますがそれを過ぎると一気に市場から姿を消します。
季節性の花材は使用できる時期が限られていていますので、希望の装花の雰囲気や花材の優先順位が比較的高いようでしたら、それらの花が市場に出回る時期を装花を依頼する花屋に相談して挙式の時期を決めるのが一番です。ただ、一般的には挙式日程を決めてから装花の検討を始めることが多いと思うので、その場合はその時期にどのような旬の花がありどんな装花が適しているのかお花屋さんに相談してみるといいと思います。
装花
ブーケ
ギュッと詰まった丸いブーケではなく軽く抜け感のある感じに。動きのあるツルウメモドキを長めに使いつつ、エアリーでアシンメトリーな形に束ねています。
軽さや柔らかさを出したいのでメインとなるバラは「ジュリア」や「シュナーベル」などガーデンローズのような雰囲気を持ったものを使用しています。
ウェルカムボード装花
ウェルカムボードの上部に実物や穂物だけで、質感を重視してアシンメトリーに装花。
ウェルカムボード装花は私の特に好きな装花部分の1つ。「これっ!」ていう形に捕らわれずにクリエイティブに装花しやすい箇所です。
ツルウメモドキのコロンコロンの質感や動きを活かしながら、うまく垂れさがる部分なども作ってアシンメトリーに。私はどの装花箇所でも立体感を重視しているのでウェルカムボードも同様にのっぺりとならないように立体的に。
ボードにちょっと花が加わるだけでグッと華やかになります!ウェルカムボードはゲストの方を一番最初にお迎えする箇所なので、そこも手を抜かずにデコレーションしてあげるとステキですね!
そこから始まるパーティーへのワクワク感を高める大切な場所です。
挙式装花
那須ファームヴィレッジに広がる広大な芝生を活かして、地面から生えているような半円の「ハーフサークル装花」を作成しました。
見渡す限り、芝生と木々と山しかないという最高の立地!「もうこの場所で挙式するなら絶対この装花を作成したい!」と思いました。セレモニー装花や高砂装花などの大掛かりな装花は、私の中ではその立地や会場の特性もどのような装花を作成するか検討する重要な要素になります。できるだけその会場の特性に合わせたものを作りたい。
このハーフサークルの中央でお二人が挙式を行います。いやもう後ろに広がる背景も相まって本当にフォトジェニック!壮観でした!
ススキなどの穂物を伸び伸びと使用して。軽さや抜け感が大事なのでこちらの装花も動きを出しながらメリハリをつけてアシンメトリーにデザインを作成しています。
ゲストテーブル装花
海外で人気の流しテーブルスタイル(長いテーブル)のゲストテーブル装花です。テーブル中央に大き目の生えているようなアレンジメントを設置。軽さや動きをより出したかったので、野バラの実を長く高くいけています。
流しテーブル装花の場合は、できるだけテーブルの長い直線のライン感を活かして装飾すると見栄えがいいので、アレンジメント間の繋がりの感じられるように間にツルウメモドキを這わせています。
ツルウメモドキがちょっとあるだけでテーブルナンバーもとっても映えます。ツルウメモドキが動きが出しやすく季節感が出しやすい実物なので秋の装花にはとってもおススメです!とってもステキな花材ですがやはり季節物で使える時期が限られているので、使える時期の装花には私は積極的に取り入れています。
こんな感じで装花のラインが繋がって見えるととっても華やかなんですよね!上に高く伸びる野バラも合わさって空間に広がりができます。部分的にでも装花に高さが出せると全体がとても大きく見えますよね。
ゲスト目線だとこんな感じ。秋の原風景に囲まれてお食事している感じ。ちなみにゲストテーブル装花は高さがあり過ぎてもお花がゲスト同士がコミュニケーションを取る邪魔になってしまいますので、その辺も考慮しましょう。
ケーキ装花
蔦ものと穂物でシンプルにケーキを装花。ケーキ装花の場合は通常切り花だけ納品して他の方がお花を取り付ける場合が多いですが、この回は私が取り付け。
野ブドウの蔦の動きをよく見てその動きを活かすようにケーキの周りにあしらっていきます。
クレマチスシードも併せて質感をプラス。
シンプルだけど洗練されたケーキ装花に仕上げました。
以上、10月の那須ファームヴィレッジでのウェディング装花のご紹介でした。
YUKI YOSHIKAWAでは東京、関東近郊だけでなく、日本全国のウェディングやパーティー・イベントでの装花を承っています。
ウェディングブーケから大型のフラワーデコレーションまで、花の色合わせや花材の組み合わせも、全て一つひとつの依頼に合わせたオーダーメード 。季節の美しい花々を使った、海外風のナチュラルでエアリーなデザインは是非お任せください。
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