Yuki Yoshikawa x Kaylee Young
コラボワークショップレポ in April
【センターピース編】

早くも12月半ばに差し掛かりました!皆さんのクリスマス準備は着々と進んでいますか?
私は先日無事にケンタッキーとケーキの予約をしてきました!

さて今回は4月に開催したアメリカのフラワーデザイナー Kaylee Youngとのコラボワークショップのレポです!Kayleeについては下記のリンクから。

Yuki Yoshikawa x Kaylee Young コラボワークショップ

参加者は日本人半分、海外からが半分でした!海外の生徒さんがいる場合は私が日英で話して説明するのですが、このときは英語が話せない中国人の方が参加されてたので、通訳の人を連れて参加してました!すごい熱意。
このワークショップはアメリカのプロのウェディングフォトグラファーが生徒さんの作品を撮影するちょっとプレミアムな回でした!画像はそのフォトグラファーが撮影したもので紹介していきます!

初日は私がフローラルフォームを使わずに作成するセンターピース(テーブルアレンジメント)のレッスンをしました。私がデモで作成したセンターピースがこちら。私は比較的、色を多用することが多いのですが、この回はやぎバラ園さんのステキなくすみ系バラ「シュエルヴァーズ」をメインに使いたかったので、それに合わせてくすんだ色合いでまとめました。

 

花の一本一本のラインをきれいに見せるように。花が詰まり過ぎているとラインが埋もれてしまうので、抜け感を保ちつつバランスよく花を入れていきます。センターピースは小さな庭と思ってアレンジしているので、その場所で花が生き生きと躍動できるように挿していきます。

よく私が言うのが、花の一輪一輪がきれいに咲くスペースがあるように、ということ。自然界ではそれぞれの花が太陽の光を浴びれるように、できるだけ重ならないように曲がったりしながら成長しています。同じように、きちんとアレンジメントの中でも、それぞれの花がきれいに咲けるスペースを大事に挿していきます。

この中央のパンジーも、他の花に潰されずにきれいに咲いています。

アレンジのアウトラインは決まった形ではなく、自然の躍動感が感じられるように伸びやかに、アシンメトリーに。

このアウトラインはとっても大事です。一本一本の枝ぶりやラインを見ながら吟味して、どの位置にどの角度で入れてあげると一番それが映えるのか考えながら入れていきます。私のフラワーデザインでは、それぞれの花の美しい点を見つけてあげて、それをいかに活かすかがとても大事になってきます。

それでは生徒さんの作品を紹介していきます!花はたくさん用意した中から生徒さんそれぞれ自分の好きな花を選んで作成していただきました。

まずはこちら。浜松のゲストハウス「楠倶楽部」のフラワーコーディネーターの小栗さんの作品。やはりさすがにうまいです!ちゃんと一本一本見極めて丁寧に入れてます。

 

彼はもう何回も私の指導を受けていますが、やはり「花がもっと楽しいって思うようになった」と言ってくれたのがすごく嬉しかったですね!決められた形を作るのではなく、もっと花一本一本の個性に寄り添って作成するアレンジはとってもクリエイティブです。
楽しいから「もっとうまくなりたい!」と思って練習し、そのプラスのスパイラルでどんどん上達していくのだと思います。

そして次はこちら。パッと目を引くカラフルなアレンジ。自由に花を選べると、ほんとに人によって全然仕上がりが違うので見ていて面白いですね!山吹が伸びやかでいいですね!

ちょっと暗い色でチョコレートコスモスが入ることによって、全体が締まってます。

ブルーは私も差し色によく使う色。ちょっと絵画的にしたいときなんかに、よくブルーを少し入れたりします。

続いてこちら。コーラル味が入った優しい色合わせ。小花が躍るように軽やかさを出しています。

 

このワークショップは4月なので半年以上前なんですが、それでも大体はどの生徒さんがどのアレンジを作ったか覚えています。皆さん、お花を教えている方、4月のレッスンの写真見てどれをどの生徒さんが作ったか思い出せますか?たぶん、思い出せない人多いんじゃないでしょうか。
花材を自由に選べるレッスンのときは、より生徒さんの個性が現れるので、印象に残っているのかもしれませんね。ちなみにどの生徒さんにどういう指導をしたのかも覚えています。一応、半年経っても覚えているくらい真剣に一人ひとりの生徒さんに指導しています。

続いてはこちら。なかなか個性的な花合わせ。ボルドーとイエロー。

一見すると全然違う2色ですが、繋ぎになる花材を適切に入れることによって全体が見事にまとまってます。

こうやって上にピョンと出て曲がって咲いているラナンキュラスがかわいいですね!これも、生徒さんがこのラナンキュラスはこの茎の曲がりがステキなのでそれを活かしてあげようとここに入れたのがわかります。きちんと空間も取れています。

続いてはこちら。アウトラインは特に決まった形はないんですが、とにかく自由に伸びやかに生えてるように見えることが大切です。一定方向に枝やラインが入っていると、どうしても人工的な感じがします。たぶん、このアレンジの右下にあるヘデラベリーは私が手直しで足したやつかな?

上に伸びるライン、横に伸びるライン、下に伸びるライン、植物の特性によって色んな方向に生えていきます。だからアレンジの中でも、上に伸びやかな枝もあり、横に伸びやかな枝もあり、逆の下へ垂れさがるようなラインもあるとより自然に見えるのです。

一部を切り取ってもキレイですね!色んなところから見ると色んな表情が見えるアレンジが好きです。庭を見ていても、色んな角度から見ると色んな景色が見えると思います。しゃがんで覗いてみると、上から見ているときは見えなかった地面に近いところで咲いている草花が見えたり。
そんな風にどんな花がそこにあるのか鑑賞する楽しみも持たせたいので、小さな庭だと思って作成しています。

そして次がこちら。優しい春の庭ですね!奥行感もいい感じに出てます。

この奥行感を出すのが、私のデザインでの難しい点の一つでもあります。一般的なアレンジではあまり奥行感の概念が無いので。低めの花、飛び出る花、それのバランスの取り方が大事。どうしても写真だと奥行感がうまく伝わらないのが難しいですね。たぶん皆さんが思ってるより実物は数倍は奥行感があると思います。

今回のワークショップでの特にお気に入りのショットがこちら!いい写真!

次回はウェディングブーケやフラワーアーチに続きます!

 

 

 

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