マスタークラス in ジャカルタ・インドネシア
【壺活けデモ編】
2019年にインドネシアのジャカルタで開催したマスタークラスについての記事です!
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そしてマスタークラス二日目の午後には私の壺活けのデモンストレーションがありました。英語だとurn arrangement と言うのですが、日本語訳が難しいんですよね。装飾性のある壺に活けていく大型のアレンジを意味します。
このデモのみを見るチケットもBloomingfieldsが販売していたようで、マスタークラスの生徒さん以外にもたくさんの方がデモを見に来てくれていました。以前日本で私のプライベートレッスンを受けたインドネシアの生徒さんも、数時間掛けてデモを見るために来てくれていました。デモを見るためというより、どちらかというと私に会いに来てくれたのでしょうね。知っている顔が見れるのは素直に嬉しいです。
作成した壺活けのアレンジがこちら。
画像だとサイズ感ってほんとに全然伝わらないのですが、これめちゃめちゃ大きいんですよ。マスタークラス前にMelaniaが用意した壺を確認したら口径が50cm近くある。私、そんな大きい壺に活けるつもりで花材発注してないなぁと思いつつ、何とかその場にある花材で頑張っていけました。直径150cm弱くらいくらいある、かなり大きいアレンジです。
皆さん、両手を横に広げてみてください。はい、それぐらい大きいアレンジです。写真だとほんとサイズ感わからないですよね。
そして無事に二日間のマスタークラスが終わりました。二日間参加された生徒さんに一人ひとり私がサインしたサティフィケート(受講証明書)を渡して記念撮影をして。
通常私主催のクラスではサティフィケートは発行していません。というか発行を断っています。花業界の中で、技術が伴っていないのにお金を払ってレッスンを受ければ簡単にディプロマやサティフィケートが取れる「ディプロマ商売」のようなものがあり、そういうものが好きではないので。あらゆるスクールビジネスにありますよね、この類の商売。
ただサティフィケートは、まぁ、技術を伴っていようが無かろうが私のレッスンを受けたという事実は変わらないので、このようなケースで依頼された場合は発行するときもありますが。私自身、花に関する資格は何一つ持たずに仕事をしているので、あまりディプロマやサティフィケートの意味を感じないんですよね。それらがあろうが無かろうが、センスとスキルのある人は自分で仕事ができる。
ただ、何かを学ぶモチベーションとしての資格取得は一定の意味があると思います。ゴールを設定することで人はやる気がでますからね。私自身何かを自主的に学ぶことが好きなので、花以外の資格は数多く持っています。所謂、資格ゲッターでしたね。資格取得が趣味という。何かを学ぶことに対して、資格取得という形で達成感を得ていました。できるだけ難関の資格の方がやりがいがあるので、全然仕事には関係ないですが、昔、気象予報士の資格を取りたいと思って本屋で参考書をパラパラ読んでいたら物理の知識も必要なようで止めました。私、文系だし。老後とか時間があるときに趣味で勉強してみたいとは思いますが。
話が逸れましたが、そうして二日間のマスタークラス全てのプログラムが終了し、急いで荷物を抱えてMelaniaと一緒に再び空港まで向かいました。あっという間の四日間。一切観光もせずに終了しました。一人で外を歩く時間が一切無いという非常に珍しい滞在でした。
もう一年以上前の話ですが、これが私が初めて海外に招かれて大規模なワークショップを行ったお話でした。去年の年初、この2019年はどんなことがしたいかなぁとか考えるわけですよ。皆さんも年始に考えますよね?新しい一年何をしようかって。その時、「海外でのレッスンも将来的にできたらいいなぁ」とおぼろげながら思い描いていました。まさかその時は年内に、しかも半年以内にそんなことになるとは思ってもみませんでしたが。
私は良くも悪くも、あまり「将来こうしたい!」ということを明確に描いていません。「広い庭が欲しい!」ってことだけは毎日思ってますが。笑
一般的には、思い描く未来を具体的にイメージして、そこに到達するためにはどんなステップを経たらいいのか細かく分けて、それをきちんと辿っていくことが大事です。将来だけ思い描いていても、そこまでの道をきちんと描いて一歩ずつ進んていかないと、基本的に絵にかいた餅になりがちです。ほっといてもその夢は実現しません。
それはわかっていながらも、私は今そのようなことをしていません。敢えてしていない。それは今までの私の人生を振り返ってみても、色んな人との出会いがあり、機会に、仕事に恵まれてここまで辿り着いたからです。色んな人が導いてくれたのです。将来に関して自分で決めてしまうと幅が狭まってしまいそうなので、もっと柔軟性を持つために将来に関して具体的に思い描いてはいません。
もし一つ変わらないものがあるとすれば、自分をしっかり持つということでしょうか。決して私は常に正しい人間でもないし、完璧でもないし、万人に好かれるわけでもない。非常にアウトローな人間です。ただ、自分の個性を大切に、自分の感性でしか生み出せない自分の世界がある。そういう芯は大事にしながらも、色んな出会いを大切に思いもせぬ方向に仕事が広がっていくのを楽しんでいます。ただ、基本的にはちゃんと将来の到達点を設定して、そこまでのロードマップを描いて進むのが王道ですよ!
長い連載になりましたが、ここまで読んでくださった方ありがとうございました!
また別の記事でお会いしましょう!
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