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2020/07/26
梅雨のジメジメとした日々が続いていますね。一体いつ洗濯物が外干しできるのかいつも週間天気予報を眺めてます。ただ最近は少し雨が途切れたときには束の間日が差す日もあり、ずっと青いままだった育てているミニトマトが一気に赤く色づきました。私の大好きな花、ホトトギスも今年最初の一輪が今日庭で開花しました。ほんと、植物の成長には日光が必要なのを身に染みて感じます。人間もいっしょですよね、やはり日の光は大事です。
そんなお天気の良くない中ですが、7月の季節花クラスではヒマワリのブーケを束ねました。
一般的に思い描く茶色い芯に黄色い花びらではなくシックなブラウン系のヒマワリを使って。夏はやはりグリーンの生命力が強い時期なので、割とザックリとワイルドに束ねました。私はブーケを束ねるときは「品」を大事にしていますが、夏はたまにはザックリブーケもいいかと。
私のデモブーケがこちら。
自分の中のサブテーマは「Midnight summer party」でした。赤いモナルダが暗い夜空に打ち上る花火のイメージです。自分の中では映画「華麗なるギャツビー」の夜のパーティーシーンが浮かんでいました。わかる人いるかな?
見た目はザックリなのですが、それぞれの花材の動きを活かしながら枝分かれを利用して空気感を出しながら束ねるのは結構高度なテクニックでパズルのように頭を使います。ちょっと苦戦している生徒さんもいて、季節花クラスは一応初心者や趣味で学んでる人が気軽にご参加いただけるように開催しているので、もう少し束ねやすい花材にした方がよかったかなぁとちょっと思いました…。束ねづらいだけで皆さんちゃんと束ねられてはいるんですけどね。
それでは生徒さんが束ねたブーケをご紹介していきますね。
私のレッスンではブーケの形は丸いラウンドに拘るのではなく、自然の持つラインや枝ぶりを活かして束ねてもらうので形はみんな自由で異なります。枝の曲がりのラインをきれいに見せることを大事にしています。
こちらの方は先日のマスタークラスにも参加されていたので、そこで学んだことをしっかり思い出しながら束ねていました。束ねているのを見ていてもちゃんと学んだことを意識できているのがすごくわかりました!一つ一つの花が気持ちよく咲いているように見えます。
ちょっと雑談もしながらご紹介していきますね。皆さんのマスク事情ってどうでしょうか?生徒さんを見ていると半数くらいは布マスクをしているように思い、大分布マスクが普及しているのを感じます。皆さんはどんなマスクしてますか?
私は普通の使い捨ての白いマスクを使っています。元々マスクの備蓄があるのでまだストックのマスクをしている状態です。喉が弱いこともあり、冬は大体風邪予防も兼ねて常にマスクをしているのでマスクをすること自体にあまり抵抗はないのですが、蒸し暑い中マスクをし続けるのは物凄く息苦しく不快指数がかなり高いです。
一週間ほど前から頬がピリピリチクチク痛痒く被れるようになり皮膚科に行ってきたのですが、所謂マスク被れですね。元々肌が弱く、髪が当たったりしても肌が痒くなるような敏感肌なのですが、漏れなくマスク被れになりました。さすがにこのご時世マスクをせずに外出するわけにはいかないのでちょっと困ってしまいます。
他の布マスクだとどうなのでしょうか?夏用マスクみたいなものだと多少通気性などは違うのでしょうか?ユニクロのエアリズムマスクでしたっけ?なんかレビューで夏用マスクというわけではないから思ったほど涼しくないという感想を見かけましたがどうなんでしょ。
ほんとに外を歩いていて蒸していて息苦しいときはマスクを外したくなります。外を歩いていて人が閑散としている分には正直マスクなくても大丈夫なんじゃないかと思いますが、やはり日本人として何となくマナーでマスクはし続けています。土方関係の外で働く人などで夏場もマスクをし続けるのはほんとに大変だろうなぁと思います。
そう、趣味で通ってくれている生徒さんで、花に触れてすごく癒される、リフレッシュできると言ってくれる方がいまして、私が花屋になる前に趣味として花を習っていたときに同じように感じていたのを思い出しました。仕事で疲れた後に花を触ると、仕事で使う脳とは違う部分が働いてとてもリフレッシュできたのをよく覚えています。初心をちょっと思い出しました。
私のレッスンはキラキラのお稽古サロンではなく、純粋に花好きが集まる場です。エネルギーを皆さんにたくさんのステキな花材を用意することに全振りしています。キラキラ度合いを削ぎ落してでも花にその分のエネルギーを注ぎたい。そうやって用意した花の一つひとつを愛でてくれているのを見ると私も嬉しいです。レッスンの主役はお花ですからね。きっとお花も嬉しいでしょう。
梅雨が明けるとあっという間に夏ですね!今年の夏はそれほどは暑くない予測だったかな?こればっかりは夏が来てみないとわかりませんが。
8月は暑くて花もしんどい時期なので季節花クラスはお休みです。プライベートレッスンは8月も受け付けていますのでご希望の方はお問合せくださいね。
それでは皆さんまた9月に元気にお会いしましょうね!
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【市場編】
2020/07/22
インドネシアのジャカルタで開催したマスタークラスについての記事です!
前回の記事はこちらから
↓
日本での大変な準備を終え、ついにインドネシアへ飛び立ちました。ジャカルタの空港に深夜に到着。BloomingfieldsのMelaniaがホテルまで送迎してくれました。宿泊するホテルがもの凄く豪華で(名前忘れちゃって写真も撮ってないけど)。私は正直普通のビジネスホテルでも構わないのですが、スイートルームのような感じに部屋が分かれている作りでした。わざわざそんなホテルを取ってくれていてありがたい限りです。
もうかなり夜も更けているんですが、翌日はマスタークラスの準備で市場に行かなければいけないので早起きです。全然寝る暇ないけど気合で乗り切るしかない。
朝、再びMelaniaがホテルまで迎えに来てくれて、一緒にジャカルタの花市場まで向かいました。
連れていかれているので場所も名前もわかりませんが、入り口はこんな感じ。小さいお店がたくさん連なっています。広さで言うと大田市場の仲卸通りより広い感じかな?海外では日本のように市場で購入するのに登録許可制の市場はそれほど多くなく、誰でも購入できるところが多いです。ただ本数は10本単位です。基本的にマスタークラスで使う花はほぼ輸入で揃えているので現地の花市場で花を購入する必要はないのですが、現地の花市場も見ておきたいので連れて行ってもらいました。
ローカルの花市場なので、すべて花は現地で栽培されている花が売られています。
売られている花の品種は本当に少ないです。年中真夏の気候では、やはり栽培できる花の種類も自ずと狭まります。
写真を撮っているのは市場の中でも比較的私がなんとか使えるかな?と思った花です。
バラも唯一使えそうだったのはこれかな?
確かに、これは輸入の花を使わないとローカルの花だけでは厳しいなというのが正直な感想です。できるだけその土地のものを使いたいという思いはあるのですが、さすがに選択肢が狭すぎました。
インドネシアに似たような国でタイの市場にも行ったことありますが、タイはある程度の品種が揃っていました。タイとインドネシアでそこまで気候って違うもんなんですかね。どっちも暑い気がしますが…。
そう、めっきり私が海外を旅しているときのことはブログにアップしなくなってしまいましたが、ふと思うと私は日本人で一番海外の色んな花市場を訪れているのではないか?という気がしてきました。思い出せる範囲で、日本、フランス、韓国、台湾、カナダ、ロシア、タイ、フィリピン、インドネシア、ミャンマー、ベトナムは行っているので10か国以上の花市場には行ってますね!オランダとかアメリカ、イギリスは行ってないのにマイナーな国がかなり多いですが。笑 時間があったらせめて海外の花市場シリーズだけでもブログにアップしたいですね。
ちょっと話が逸れましたが。ローカルのアマランサス。こうやって大量に売られているのを見ると、ローカルだなぁ!と感じます。その土地の気候で育てやすいんでしょうね。
こちらは大量のチュベローズを水揚げしている市場の人々。ほんと大量!
こんな感じで、品種は多くなく限られた品種が大量に売られている感じです。チュベローズ、日本で買うといいお値段しますからねぇ。
続いてグリーン屋さんのゾーン。やはりたくましいグリーンが多い。
フウセントウワタなんかは使えそうなところかな。
やはり生命力のある強いグリーンが多いですね。
続いてはドライ花材ゾーン。グリーンも扱ってますが。ちなみにこの女性がMelaniaです。小柄ですがとってもパワフルな女性。
わざわざドライ花材ゾーンがあるのにはビックリしました。インドネシアではドライがかなり人気なんですよね。確かにあれだけ暑ければ生花はほとんど持たないのでドライの人気が出るのもわかります。
暑くて湿気のある国ってあまりドライに適さない気がするんですが、カビたりしないんですかね?今度インドネシアの生徒さん来たら聞いてみよう。
日本の市場で売ってるドライ花材だと花がきちんと束になっているものがほとんどですが、インドネシアのドライ花材は葉物・枝物のドライがわさわさ売ってました。
このシダのドライなんかは日本であっても私は使いそう。
一通り市場を見て回ったあと、Bloomingfieldsに輸入で仕入れた花の確認に行きました。
輸入の花は高価なので、大きな冷蔵室に花は保管しています。
大森花きの輸出担当者が、意外に(意外と言っちゃ失礼ですが…)Bloomingfieldsはちゃんと冷蔵室を持って水揚げとか花の管理をしてますよ、と言ってましたが、確かにきちんと花の管理はしていました。
きちんと管理をしてるとは言っても今回のワークショップ用の花はかなり無理させて長めに冷蔵保存しているものもあったので、一つひとつ品質などを確認していきました。
ライラックはオランダからの輸入。特に品質は問題なさそう。
まだ準備段階で紙に巻かれた状態なので華やかには見えませんが、とりあえずちゃんと届いた花を見てホッと一息。その後、ワークショップで使う花器やアーチなどを確認後、事前に必要な準備の打ち合わせなどをしました。
そう、どういう縁で私がインドネシアでワークショップをすることになったか気になる人もいるかと思います。
元々Melaniaと私は直接面識はありませんでしたが、インスタ経由でインドネシアのジャカルタで開催するマスタークラスの講師をして欲しいと連絡がありました。前向きに依頼を検討している段階のときに、ちょうど一人のインドネシア人フローリストが私のプライベートレッスンを受けに日本にやってきました。彼女(Nixie)と話していると、何とNixieも以前Bloomingfields主催のワークショップで講師をしたことがあるそうで!私とMelania自体は直接顔を合わせて会ったことはありませんでしたが、Nixieが「今Yukiのプライベートレッスン受けてるよー!Yukiは信頼できるいい人だよー!」とかまぁ、なんかそんな感じのことをその場でMelaniaに伝えてくれていました。
そうやってお互いに知っている人が間に入って繋がったのでより信頼関係ができたのはあります。Nixieも、「Yukiのマスタークラスでアシスタントやるよ!」と言ってくれました。有難い限りですね。ほんとに人の縁は大事ですね。
ある程度確認が済んだらみんなでランチにインドネシア料理を食べに行き、その後ホテルに送ってもらいました。まだ午後は時間があったのですがあまりに激務が続いていて体力の限界が近かったので、その日の午後はホテルから一歩も出ずに過ごしました。あれだけ海外旅行が好きな私が外を出歩かないなんてほんとあり得ないのですが、やはり遊びに来ているのではなく仕事で来ているので、体調を万全にすることが第一だろうと思いホテルの部屋でゆっくり休みました。
次はマスタークラス一日目です!
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【日本での準備編】
2020/07/11
さて、今回から私が去年インドネシアのジャカルタで講師を務めたマスタークラスについてお話していこうと思います。この二日間のマスタークラスでは、サステナビリティに配慮し使い捨てプラスチックゴミであるオアシス(フローラルフォーム)を使わないことをベースにしながら、ウェディングブーケとセンターピース(テーブルアレンジメント)、大型の装花としてフラワーアーチを作成しました。
皆さんインドネシアってどんな国なのかイメージが付きづらいのではないかと思います。私は行ったこともなかったし、何となく発展途上国のイメージがありましたがそれはいい意味で覆されました。
例えば花業界に関して言えば、インドネシアではノーフローラルフォーム(オアシスを使わないこと)への意識が日本より進んでいます。今回のマスタークラスではインドネシア側の主催者からノーフローラルフォームのマスタークラスの講師をしてくれとの依頼でした。残念ながら、日本はノーフローラルフォームへの取り組みに関しては世界的に見ても本当に後進国。この点に関しては日本は悪い意味でのガラパゴスだなというのを切実に感じます。環境に関する意識のレベルが残念ながら世界とかけ離れている。
インドネシアで活躍するウェディングベンダーにも会いましたが、彼ら彼女らトップベンダーたちはかなり優れたセンスを持っています。インドネシアだけでなく、世界に通用するセンスです。思ったのはやはりインドネシアの人々は世界を見据えているのだなということ。たぶん、ここから更に目覚ましい発展を遂げていく国になるのでしょう。
さて、今回はまずそのインドネシアでのマスタークラスの準備編です。
今回のマスタークラスはインドネシアの首都ジャカルタの花の輸入業者 Blooming fields からの依頼でした。その花の輸入会社がジャカルタで主催するマスタークラスの講師として来てくれないかとのこと。わざわざ遠くまでこうして飛行機代やホテル代を負担して呼んでいただけるのはありがたい限りです!呼んでいただけるのはありがたいのですが、私のスケジュールが詰まりに詰まっていて、週末のウェディング装花を終えてジャカルタへ飛び、マスタークラスが終わったその日の夜の飛行機でまた日本に帰ってきて次の週末のウェディング装花の準備をするという死にそうなスケジュールでした。でも数か月間スケジュールがみっちり入っていて、どうしてもその強行突破でないと仕事が受けられない状態で。ちなみにジャカルタでは観光は一切する時間は一切無し。買い物も何もしていません。
マスタークラスの依頼を受けて以来、その花の輸入業者の社長Melania(メラニア)と日々マスタークラスについての打ち合わせの日々が始まりました。彼女Melaniaにとっても、海外の有名フラワーデザイナーを招いて初の大規模なワークショップとのことだったので、ここに掛ける想いはものすごいものがありました。
最近海外のトップフラワーデザイナーが開催する数日間のリトリートワークショップは日本で通常開催されるフラワーレッスンとは全く異なり、ものすごく至れり尽くせりの内容盛りだくさんの内容になっています(その分値段ももちろん遥かに高いです)。今回Melaniaはそんなリトリートマスタークラスの開催を目指していました。もの凄い意気込みは、やり取りをしていても感じました。レッスンのために大きな一流レストランを貸し切り、そこでランチ、フリードリンク、お土産が振舞われ、一人ひとりの席にはカリグラファーが書いたそれぞれの名前の席札が置かれ、有名ファッションデザイナーがデザインしたウェディングドレスをモデルが着て、それぞれの生徒さんが束ねたブーケをモデルが持ったショットをセンスのいいフォトグラファーが撮影し(生徒さんに画像が後日送られます)、レッスンに使用する花器もこのワークショップ用のオーダーメイドで(生徒さんにプレゼント)、草木染めのシルクリボンも一人ひとりにプレゼントされました。撮影のために、ヘアメイクアーティストやジュエリーデザイナーなど、とにかくものすごく多くの人が協賛してくれていました。私は教える立場として忙しすぎて、全く自分で写真を撮る時間が無かったのが本当に残念です。本当は色々と写真を撮れて紹介できればよかったのですが。。とにかく普通のフラワーレッスンとは全く異なる次元なのですが、その辺のコーディネートも全部Melaniaがやってくれていました。従業員を数十人抱える輸入会社なのですが、このマスタークラスは完全に社長のMelania案件でした。
準備に当たっては、レッスンに必要な花材や資材がどれだけインドネシアで揃うのか未知の領域でした。基本的に年中真夏のインドネシアでは国産の花の品種はもの凄く限られるので、大部分(9割以上)は輸入に頼らなければ私のフラワーデザインは成立しない環境です。国産の花は現地の花市場で買えますが、輸入の花は花市場には並んでいないので、Bloomingfieldsのような専門の花輸入業者に予め注文を入れて購入する必要があります。特に私は比較的多種類の花材を使うので、それが一つひとつ輸入で手配できるのかを確認するのがものすごく大変でした。Blooming Fieldsは日本、オランダ、中国、オーストラリアなどから花を輸入しているので、ひたすら各国の花のリストと価格とにらめっこしながら花材を選んでいました。これが結構大変で、もちろん多少の花の英語名はわかるのですが全部はわかりません。なのでリストを見ながらわからない花材は都度都度ネットで調べていました。結構気の遠くなる作業。
私は日本人ですので、日本からの輸入の花を多く発注する予定だったのですが、なんとその時期は日本の10連休のゴールデンウィークが挟まり、花の輸出が出来ないということが間際になってわかりました。もうマスタークラスの日程も差し迫ってきていて、今更日本から輸出できないとなってもそれはものすごく困ってしまうのです。花に多少無理させるのを承知で、ゴールデンウィーク前に日本から輸出してインドネシアのBlooming fieldsの冷蔵庫で一週間ほど保管してもらうことにしました。品質はかなり心配だけど、もうダメ元でやるしかない。色々とイレギュラーが発生していたので、直接日本側の輸出担当者(大森花き)を訪ねて打ち合わせをすることに。
もうスケジュールが本当にギリギリで、朝に大田市場で輸出担当者と打ち合わせをして花材の発注リストを作成し、その日の昼までにインドネシアのBlooming fields にオーダーを流さなければいけないのに、そんな日に限って車のライトを消し忘れたようでバッテリーが上がっていました。もう顔が真っ青。血の気が引きました。なんでこんな大切なときに車のバッテリーが上がっているのか。電車で大田市場まで打ち合わせに行くには確か早朝だったこともあってか、検索したら2時間以上掛かると表示された記憶があります。これはあり得ない。全然間に合わない。
人生初めてロードサービスに電話をして助けてもらいました。思ったより早く駆け付けてくれて、電話してから一時間くらいで車はまた息を吹き返しました。そこから急いで市場へ。打ち合わせの時間にはもちろん遅れます。打ち合わせが遅れると発注締め切りに間に合わなくなります。もう焦りしかない。
急いで大田市場まで行き、大田花きの輸出担当者と打ち合わせ。植物は検疫に関わるので、現在輸出登録されている品種しか輸出できないのです。日本で流通していてもそれが全部輸出できるわけではないのです。花材のリストの中からどれが輸出可能なのか確認していきます。
時期は5月。私のレッスンには枝物が欠かせないのですが、使いたかったハナミズキが輸出不可。リョウブも不可。ついでに私のお気に入りの花オダマキも輸出不可。花材選定の段階でいい枝物が揃わないことに一番頭を抱えましたね。いい枝無しでどうやって私のフラワーデザインを実現させればいいのか?と。もうこれに関してはあるものでやるしかないので諦めました。ちなみに輸出するための品種登録は一か月くらい掛かるって言ってたかな?
とりあえず打ち合わせが終わり急いでアトリエに戻りインドネシアへ送る花材発注リストを作成しました。それと同時に、日本から輸出予定の花材が必ずしも大田市場に入荷するとは限らないので(レアな品種が多い)、それぞれ大田市場に入荷しなかったときのために第二希望、第三希望の品種をリストにして大森花きの輸出担当者に渡しました。
ちょうどこの辺の時期が各国への発注締め切りだったのでものすごく忙しかったですね。例えば日本の卸業者に発注していても全ての花材が揃うわけではないのです。市場に入ってくる入ってこないがあるので。で、リストの中から揃えられなかった花は連絡を貰えるのですが、そうするとそれらの花の代替を検討しないといけないのです。次はオランダへの発注締め切りが今日の〇〇時だからそれまでに代替品種の吟味をして発注リストを作成し、オーストラリアへの締め切りは〇〇時だから…と、とにかく毎日花材発注リストのリバイスと締め切りに追われていました。この頃は本当に殺人的に忙しかったですね。ただでさえウェディング装花が入っているので寝る暇も無いくらいなのに、そこに花材発注が重なっていたので。もう、常に全力疾走。
最終的に日本やオランダ、オーストラリア、中国等各国から計60品種近い花材をマスタークラスのために発注しました。まぁ、マスタークラスはブーケとアレンジ、大型の装花のレッスンをするので花材もたくさん必要ですが、やはり60品種近くあーでもないこーでもないって各国からの輸入リストを見比べながら吟味するのは本当に大変です。相当な時間が掛かります。花材だけでなく資材も準備して欲しいリストを作ってBlooming fieldsに送りました。ちなみに花材も資材も英語名だけでは伝わりづらいものは全て写真も添付して送っています。リスト作成にものすごい時間が掛かります。準備ってほんと大変。
大森花きの輸出担当者が親切な方で、「せっかくインドネシアでワークショップをやるなら是非使ってください!」とのことで和バラやらなんやらサービスで追加して送ってくれました。本当にありがとうございます!
他にも日本にいるときの準備の段階で大変なことは山ほどありました。とにかく私のスケジュールがタイトでワークショップ二日目の夜の飛行機で日本に帰国しないといけなかったので、何としてもこの時間までにレッスンを終わらせなければいけないというのがあり。私は理想的には大型の装花のレッスンには6時間くらい費やしたいのですが、それを約3時間でやってくれという無理難題。「いやー無理でしょー。」と思いつつ、やるしかない。やってみるしかない。
色々と不安は抱えながらもできる限りの準備を日本でして、インドネシアのジャカルタ行きの飛行機に乗り込みました。実は40か国以上行っている私ですがインドネシアは初。バリ島が有名ですよね。あまりリゾート地に興味が無いので今まで行ったことありませんでした。
次回はジャカルタ現地の花市場訪問などをご紹介する予定です!
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2020/07/07
全国的に荒れた天気の七夕となりましたね。やはり梅雨真っただ中ということもあり七夕はなかなかお天気にはなりません。
先日陰ながら私の仕事を支えてくれていたアシスタントが可愛い赤ちゃんを出産しましたので、出産祝いがてらニューボーンフォト用の花冠を作成しました。色味はピンク、ホワイト、グリーンで。新生児用なのでバランスよく細くなるように細かい仕事になってきます。ピンセット使って仕事したい気分。数ミリが大きく影響してくる世界。そんな繊細な花冠ですが、かなり多種の花材を織り込みました。
ピンクがスターチス、アスチルベ、アリウム、ホワイトでカスミソウ、シルバーレース、グリーンでローズマリーとアイビー、そして実物でブルーベリーとブラックベリーを。そのままドライになる花材で作成したので、後々新生児の時の頭の大きさ、小ささの記念として取って置けるように。
どうせニューボーンフォトを撮るなら七夕の日がいいかな?と思い、今日の朝作って届けてきました。本当はスタイリングから撮影までしてあげたかったのですが、最近またコロナの感染者が増えていて抵抗力の低い新生児には不安なこともあり、花冠は玄関口で渡して生まれた赤ちゃんを遠くから眺めて帰ってきました。あんなに小さな赤ちゃんを見たのは本当にいつぶりだろう。
花冠を届けた帰りに近辺でおいしそうなランチができる場所を調べていたら、ほんと近所に365アニバーサリーレストランがありました!アニバーサリーという表参道のケーキ屋さん皆さんご存知でしょうか?めちゃめちゃ女子向けのインスタ映えするめっちゃ可愛いケーキをたくさん揃えているお店です!実はこのアニバーサリーさんにちょっとした縁がありまして。
私のむかーしの初期のインスタのアカウントの写真がこのアニバーサリーのウサギのケーキの写真でした。何故その写真かって一度も説明したことないと思いますが、実は私が昔働いていた花屋を辞めるときに送別でスタッフが用意してくれたのがそのアニバーサリーのウサギのケーキでした。
出展:伊勢丹新宿店
なので、その花屋のスタッフへの感謝の意味合いを込めて、私はそのウサギのケーキの写真をインスタのプロフィール画像にしていました。たぶん、フォロワーが1,000人くらいの時に今の画像に変えたのかな?数千人のときかな?全く覚えてないけど、とにかく初期に使用していました。
そんなアニバーサリーの系列店が近所にあるなんてこれもなにかの縁だろうと、そこでランチを食べてケーキを買って帰ってきました。
さて、七夕ですが、七夕となると私は毎年とある友人を思い出します。私は大学のときにピアスを開けたのですが、福耳なもので開けてから一年くらい経ってもなかなか穴が定着せず、とある日に一日外していただけでもう穴がほぼ塞がってしまっていたので諦めて塞ぎました。数年後にはもう穴の跡すら残らないくらいに塞がりました。
5、6年前、オーストラリアに住む親友が間もなく出産するとのことで、もうある程度の年になるとわざわざピアスを開けるきっかけもないので、せっかくなら彼女が出産した日に新しくピアスを開けるから連絡してと伝えていました。そして出産後、誰よりも早く私に「今出産したよ!」と連絡を入れてくれました。実はその日が7月7日、七夕でした。
私がその連絡を受け取ったのはもう夜。仕事を終えて帰宅する時間でした。一回目にピアスを開けるときはピアッサーを買って提携する皮膚科に持って行って開けてもらったのですが、もう夜なので閉まっています。今からどうやってピアスの穴を開けようか考えて、友達にピアッサーで開けてくれるか聞いてみたら怖いのでできないとのこと。仕方がないので取り合えずドラッグストアでピアッサーとエタノールを買って帰路の電車に乗っていましたが、やはり自分でピアッサーで開けられる自信がなく夜遅い時間でも開いていてピアスを開けてくれる皮膚科がないか電車に揺られながら調べていました。ピアスを開けるの明日でもいいや、ではなくて、七夕である今日生まれたからには今日何としても開けなければという使命感がありました。すると、とある皮膚科が見つかり、電車を一時下車して今から行ってピアスを開けてくれるか聞いてみたら22時過ぎの時間なら大丈夫だとのこと。
そこで反対方向の電車に乗り、新宿歌舞伎町に向かいました。そんな遅い時間に空いている皮膚科なんて歌舞伎町など夜の街以外に無いでしょう。昨今何かと騒がれている夜の街です。しかも、予約をしたときに、他の患者さんに会わないようにか、予約時間前に来ないでくださいと言われました。色々と訳ありな人が出入りするのでしょうか。よくわからないけど、とりあえず近所のコンビニで時間を潰して予約時間通りに皮膚科へ行きました。行ってみると割と普通にピアスを開けてくれました。こうして何とか七夕の日にピアスの開けることができたのです。
その後その友人が第二子を出産するときも記念にピアスを開けるから連絡してね!と伝えていて、私がパリに住んでいるときに第二子を出産する予定になりました。さすがにフランスでピアスを開けるのはちょっと不安なので予めどこでどうやって開けられるのか調べておきました。私が開けたのはピアスショップにピアスの穴を開けるサービスができる部屋も用意されているようなところでした。そこで日本のようにピアッサーを買って担当の人にガシャンと開けてもらう感じ。今回は左右両方ではなく右耳だけ一つ、三個目の穴を無事に開けました。
そうやって頑張って再び開けてきたピアスの穴でしたが、元々左の耳の穴はちょっと斜めに開いていて挿しづらかったこともあり、開けてから5年くらい経っていたにも関わらず出口が塞がってしまいました。恐るべき私の福耳の再生能力。フランスにいたときも左耳が塞がりかけていて友人に無理やり貫通させてもらったのですが、今は更に塞がっているようです。耳の裏側から見ると穴が見えないそうです。そんな私のピアスの穴をまた無理やり貫通させてくれる人募集中です。皮膚科に行くと貫通させてくれたりするのかなぁ。実はこの最初に開けた二つの穴は金属アレルギーを発症しているので今からあまりぐちゃぐちゃいじりたくはないのです。。せっかく友人の出産日に開けたものなのでできれば塞がっては欲しくないのですが。
私の七夕に纏わる話はそんなところでした!子供のときは笹に飾り付けしたりするの好きだったなぁ。それではまた!
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7月の季節花クラス(ヒマワリのブーケ)
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2020/07/06
日時・場所
2019年5月18日
会場:笹野邸
〒248-0017 神奈川県鎌倉市佐助1丁目2−9
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/keikan/ks20.html
鎌倉の閑静な住宅街に立地する、景観重要建築物でもある笹野邸。そのステキなお庭でのガーデンテントウェディングです。
カラーパレット・花材
ネイビーのような深いブルーからペールブルーへのグラデーションにベージュイエローやオレンジイエローを合わせた会場コーディネート。デルフトブルーをアクセントに。皆さんデルフトブルーって聞いたことありますか?デルフト陶器とはオランダの伝統的な陶器で、きっと皆さんも見ればあれか!とわかるやつだと思います。
会場コーディネートにブルーの色が多く使われているので、花はイエローオレンジ系の色をメインに。数種類のバラに旬の草花を合わせて
装花
ブーケ
テーマカラーに合わせて、海外ウェディングで人気のアシンメトリーで立体感のある形状に束ねています。ラウンドブーケではなくこのように動きのある形状は、持ち方や写真を撮る角度によっても色んな表情が楽しめますので、非常にフォトジェニックです。
リボンはテーマカラーに合わせた草木染めの深いブルーのシルクリボンを。旦那様のジャケットの色ともリンクして一体感が出ます。アウトドアウェディングでは風になびくデリケートなシルクリボンのテクスチャーは洗練された雰囲気をプラスするのに欠かせません。
メインテーブル(高砂)装花
メインテーブルにはデルフトブルーのクロスの上にアレンジメントを置き、メインバックにはフラワーガーランドを。
ガーデンウェディングのメインテーブルに置くアレンジメントは、会場のナチュラルな雰囲気に合うように軽やかな動きを出しています。テーブル上にもお庭があるかのように。会場に合わせた風にそよぐようなアレンジメントです。
メインバックに何らかの装花があると、メイン周りがとっても華やかになります。テントウェディングでしたので、上からガーランドを吊るして。ガーランドものっぺりしないように自然な動きと立体感を付けています。
ゲストテーブル装花
海外で人気の流しテーブルスタイル(長いテーブル)のゲストテーブル装花です。テーブルの中央にライン上にアレンジメントを配置しています。
流しテーブルスタイルの装花では、直線のライン上に色んな要素のものをバランスよく配置すると会場がとても華やかになります。大き目のアレンジメントと小さな花器に活けた花を組み合わせてテーブル上に動きを出して。
上から見るとこのような感じに。テーブルを華やかにデコレートしています。
エスコートカードスペース装花
エスコートカードスペースのテーブル上にカラーパレットに沿ったアレンジメントを置いて華やかに。
ちょうどテーマカラーに合うデルフトブルーのような小さなカップを持っていたので、それにも花をアレンジしました。
こちらは以前オランダに行ったときに購入した、ハンドペイントの本物のデルフトブルー陶器。花を挿せる部分がいくつもある面白い形状の花器です。アトリエの花瓶棚にひっそりと佇んでいた子。このウェディングに最適でした!日の目を見てよかったね!
以上、5月の鎌倉ガーデンウェディング装花のご紹介でした。
5月は新緑も気持ちよく、アウトドアウェディングにピッタリの季節です!
YUKI YOSHIKAWAでは東京、関東近郊だけでなく、日本全国のウェディングやパーティー・イベントでの装花を承っています。
ウェディングブーケから大型のフラワーデコレーションまで、花の色合わせや花材の組み合わせも、全て一つひとつの依頼に合わせたオーダーメード 。季節の美しい花々を使った、海外風のナチュラルでエアリーなデザインは是非お任せください。
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