海外の花市場

【タイ・バンコク】パーク・クローン花市場に潜入

皆さま、明けましておめでとうございます!また年末からコロナが拡大していて雲行きが怪しくなってきてしまいましたね。皆さんは年末年始ゆっくり過ごせましたか?今年は実家にも帰省しませんでしたので(埼玉なので遠くはないのだけれど)正月は初めてお雑煮を自分で作りました!お餅大好きなので、正直正月だけでなく一年中お雑煮食べててもいいくらいなんですけどね。

さて、またボチボチブログの更新をしていきます!年が明けてしまいましたので、2021年にも関わらず2019年のことをブログに書いているという。。どんどん時間差が広がっていって悲しくなります。頑張る。

台湾滞在記を書いてましたが、今日はその続きです!台湾からタイに飛びました。タイでも花に関するあれこれをしてきたのですが、まずはタイの首都バンコクの花市場へ訪問しました。
タイに行くのはかれこれ4回目?タイ料理が好きなので結構訪れています。前回タイに行ったときも花市場に行こうとしたのですが、道が大渋滞過ぎてタクシーが全く動かなくて、その日の帰国便に乗り遅れそうだったので泣く泣く途中でUターンして急いで空港に向かったことがあります。タイの渋滞はなめちゃいけないですよ。ピーク時は本当に歩いた方がよっぽど早いくらい街中は渋滞して動かないです。タイが一気に近代化してきて車の数が増え、それに交通網の整備が追い付いていない状態です。街中どこでも電車やバスで行けるように公共交通機関が整備されているわけではないのでどうしてもタクシーとか乗らないといけない場面が多々出てくるのですが、本当にタイの交通網はカオスになってきてるなぁと感じます。

前回は無念ながら諦めた花市場訪問ですが、今回は協力な助っ人と共に訪問してきました!ロンドン在住のタイ人フローリストの知人(Mai)がたまたまそのときタイに帰国していたので彼女と一緒に花市場に行ってきました!

 

パーク・クローン花市場
(英) Pak Khlong Talat
住所 Chakkraphet Rd, Khwaeng Wang Burapha Phirom, Khet Phra Nakhon, Krung Thep Maha Nakhon 10200

 

皆さんタイの花市場っていうとどんな感じを思い浮かべますか?日本の市場は大きな建物の中にいくつかのお店が連なっていますが、バンコクはこんな感じで一区域が花市場街になっています。

市場って本当に国によって違いが出るので見ていて面白いです。その国の生活を支える場所が「市場」。観光客向けではなく、その土地に根差しているものだからこそ国民性や風習、文化などがダイレクトに感じられてとても好きな場所です。

バンコクの花市場はまず思っていたより花の種類がとっても豊富!ビックリしたのはちゃんと冷蔵庫を持つお店もあることです!大抵のお店はこんな感じで冷房は効いていません。

ただ、数件ちゃんと締め切ったお店で冷房を効かせて、更に冷蔵室や冷蔵庫のようなものを備えているところもありました!こういうお店は輸入花を扱っていて、もちろんローカルの花より値段は高いので品質管理をしています。

 

 

 

定番の花は一通り揃っている感じ。想像以上の品揃え。

 

 

 

こっちはまた別の冷房完備の輸入花のお店。こっちの方が品種が豊富だったかな?

 

 

グロリオサまで!グロリオサは輸入だとものすごく高いです。花びらが痛みやすいので運送が大変でかなりかさ張るので必然的に値段が上がります。

 

 

6月だったのでアジサイ多め。冷房効いていないとこに飾るとあっという間に水落しそうだけど、きっと冷房ガンガンのホテルとかの室内に飾るのでしょう。

 

 

先日台湾で見かけたスモークツリーも!タイでも輸入なのでやっぱり高かったです。

バンコクの市場で花を買うには特にライセンスなどはいりませんが、何せ現地人向けですのでほぼ英語は通じません。もちろんボディーランゲージでも何とかなると思いますが、観光客向けのボッタくりが横行するタイでタイ語が話せない外国人が市場で買おうとするのはかなり困難だと思います。値段が表示されているわけではないので店員に聞かないとわからないので。

今回はMaiがいたので私は特に嫌なボッタくりにもあわずに仕入れることができました。

いい感じの色のアマランサス。これは輸入じゃなくてなんとなくローカルっぽい感じ。

 

これはお買い上げ!

いい感じの色のマム。これもお買い上げ。

 

続いてローカルの花のお店を見ていきましょう!こんな感じで店先に花が陳列されています。

 

やはりタイのローカルのお花で有名なのが蘭!蘭パラダイスです!

 

ちなみにこの右側の女性がMaiです!とっても美人さんなタイ人。

蘭でも高級なバンダが山積みになっているなんて信じられない。日本じゃとーってもお高い花です。バンダもお買い上げ。

 

たとえばこの蘭。一束15バーツ?日本円で50円くらい?!そんなに安かったっけな?

ちょっと違うかもしれないけど、とてつもなく安かったのは確かです。こうやって値段が出ているのは稀です!値段が出てればぼったくられないですね!

 

蘭に続いてタイのメジャーなローカルな花がこれ、ロータス。蓮ですね!画像見てわかります?左の方の蓮は閉じていて右の方にディスプレイされているやつは開いている雰囲気なの。

これ、実は左の状態の花びらを折りたたんで右の状態にしているんです!ビックリ。これもお買い上げ!後でMaiに蓮の花びらの折り方を教えてもらいました!

 

他にも色んなお店が。こちらはドライフラワーのお店。やっぱり暑くて花が持たない地域では一定のドライフラワー需要がありますね。

ドライフラワーの花冠も。タイの人は手先が器用そうなので、こういう手工芸のようなものは得意でしょうね!

あとはやっぱりお供え花がとっても豊富!タイは熱心な仏教徒が多いので、その宗教絡みで使うお供え花がたくさん売っていました。

この辺は花輪の材料かな?お供え花系のお店は比較的値段が出ていました。

 

この白い大量の小花はジャスミンやドークラックという花。これを繋げてフラワーレイにします。

 

この花がドークラック。タイの花輪によく使われる花だようで。日本ではあまり見ないですねぇ。

花輪を作っているおばさん。ほんと、ササーっと細かい手作業で作っていくのはすごいですね!

市場街に比較的大きな建物があって、その中に入るとお供え花のお店がひしめいていました。切り花じゃなくて、完全にお供え用の花です。

 

大量のマリーゴールド。マリーゴールドもタイのお供え花でよく使われる花です。

 

これもセットになっているお供え花。

私の祖母の家には仏壇があり、日常的に花を供えています。日本でも仏壇がある人は同じように皆常にお花をお供えしているのかな?そんなことないのかな?そもそも仏壇がある家も今は少ないのかな?

やはり自分が育った環境というものは影響するもので、小さいころ祖母と同居していた私は、仏壇には常にお花を飾るのが当たり前と思って育ちました。タイ人は毎日のように熱心にお寺などに参拝しその度に花をお供えするので、毎日のように大量のお供え花が消費されていくのです。文字通り、花が生活に根付いています。

そして最後に資材やさん。資材も一通りは揃っている印象。

アレンジを作るので、このゴールドの器を購入。タイっぽい!

次回は仕入れた花でブーケとアレンジを作成していきます!

お楽しみに!

 

 

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花市場 in 台湾・台北

去年の6月に2週間弾丸で海外周遊に行きましたので、しばらくそれについてアップしていきます!
まず一か国目は台湾。台湾には知り合いの花屋仲間が数人いるので、彼女たちにも会って来ました。

一人目がJardin d’hiverのYutin(ユーティン)。今、彼女のウェブサイトのリンクを貼るのに検索したら、facebookで14,000人近くフォロワーがいました!私、全然facebookやらないのでわからないのですが、かなり多い人数なのではないかと。台湾ではfacebookもまだまだメジャーなのかな?私自身facebookをまったくやらなくなって3~4年くらい経っている気がするので、今日本でfacebookがとの程度利用されていてどの程度利用価値があるのかよくわかりません。

Yutinと私はパリで出会いました。私が働いていたパリのトップフローリスト「ステファン・シャペル」に研修生として働きに来てたのがYutinでした。彼女はその時点で私よりもフランス滞在歴が短かったにも関わらず、かなりペラペラにフランス語をしゃべれていたのでとっても羨ましかったのを覚えています。言語を学ぶ才能があるのでしょうね。

Yutinはフランスに来る前から自分のお店を持っていて、いったんお店をクローズしてフランスに花を学びに来ていました。フランスに来る以前からある程度台湾で活躍していましたが、渡仏して台湾に帰ってからは更に手広く仕事を手掛けていてかなり活躍している模様。こうやって知り合いがどんどん頑張っているのを見るとほんとにいい刺激をもらえます!私も頑張らないとなぁと。

今回台湾でYutinに花市場に連れて行ってもらいましたのでそのレポです!
相変わらず、連れて行ってもらっているので具体的な場所などはわかりません。有益な情報載ってないブログですみません。。花市場へはスクーターに二人乗りして向かいました。道が混んでいるので原付で行った方が早いみたいで。持ち帰れない量を買うときはお店まで花を配達してもらうそうです。
さて、実は私原付だったりバイクだったりの後部座席に乗ったことって一回も無かったんですよね。なぜかそんな縁がなくここまで来ました。なのでYutinに「後ろに乗って!」と言われたときはちょっとドキドキしました。まさか初の二人乗りが海外でになるとは。ちょっとドキドキしながら後ろに跨りました。

そして辿り着いたのがこちらの花市場!

たくさんお店が連なっています。仲卸通りの広さは、日本で一番大きい大田花きより広いんじゃないかな?お店の数は確実に台北の市場の方が多かったです。お花を買うのに特に登録や資格などは必要ないので誰でも購入できます。

ただ、誰でも花を購入できる状態では一般の人とプロの人の住み分けができないので、世界的な流れから言って市場が整備されていくと一般の人は市場での花の購入ができなくなる方向ではあります。まだまだ世界には登録制じゃない花市場がたくさんありあすけどね。許可制じゃない方が大多数だと思います。

確か10時くらいと遅めの時間に行ったので、おそらく人通りはピーク時より少な目かな?

花の種類は割と豊富に揃っていました!想像してたより全然豊富。

 

 

メインの花じゃなくて、副花材に当たるような花も豊富に揃ってる。

6月は日本ではもうチューリップはないけど、台湾にはまだまだありました!オランダからの輸入かな?

 

私の好きなセルリアも。結構状態も良さそうだし。

 

ほんと、大体の花は揃ってます。

6月だとアジサイも時期になってきますね。

アンティークカラーの染めカスミソウ。

 

私は普段このような人工的な色ではなくて自然のあるがままの色を大切にしたいので染め物花材はあまり使いませんが、この渋さはいい色。

受粉するために花を咲かせる植物の特性を考えると、自然に咲く花はやはり華やかな色が圧倒的に多いのでしょう。くすみ系って育種家が色々交配させて生み出しているので。なっかなかくすみ系は交配から出ないようで。

そういう自然界に無い花の色を「ステキ」とか「美しい」と思ってしまうのって、少なからず無いものねだりというか珍しいから、という側面もあると思うんですよね。もちろん、純粋にその色が美しいと思う場合もありますけど。

台北の市場には何でも豊富に揃っているように見えても、やはりちょっと特殊な花材もあるようで。
その一つがスモークツリー。6月だとスモークツリーは日本では最盛期で市場ではわんさか溢れていますが、台湾は事情が違うようで。

Yutinがスモークツリーを買いたいと仲卸の人と話していると、スタッフが大切そうにスモークツリーを奥から出してきてくれていました。

台北のスモークツリーは日本からの輸入だそうです。ローカルでも育てられるんじゃないか?と思いますが、何らかの色んな事情があるのでしょう。そしてそのお値段がもんのすごく高い!一本で仕入れ値が3,000円くらい!日本の6倍くらい?なんでそんなに高いのか聞いてみたら、やはり輸入の際の植物検疫に色々手間が掛かるみたいで。スモークツリーのモクモクにつている細かい花粉だかなんかを全部取り除かないと輸入ができないとかそんなことを言っていました(違ったらすみません)。

まぁとにかく、輸入するのにとてつもなく手間が掛かるそうで。本当に貴重な花だそうです。ちらみにスモークツリーは韓国でもめっちゃ高いです。日本は世界的に見るとかなり安い部類。

やっぱり国外の仕事をしていると相対的な日本の花の価値が見えてくるので色々と気づかされます。日本では普通に安い雪柳なんかが海外では高すぎて使えない花材だったり。

こちらは葉物・枝物やさん。この辺はおそらくローカルな花材じゃないかな?

 

こういう動きや風情が感じられる花材が好み。

そして別の建物では観葉植物が売っていました。資材も確かこっちで売ってたかな?

 

面白いなぁと思ったのがこのアレンジメントのようなもの!至る所で売ってます。

何かお供えに近い意味合いで家やお店などに飾るみたいですね。一つ作るの大変そう!こういう手工芸のような細かいアレンジや細工は東南アジアで特に栄えている印象があります。手先が器用なんでしょうね。

以上、台北の花市場でした!

まだまだ台北で花をめぐるあれこれをやってきましたので続きをお楽しみに!

 

 

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